ニセの借用書を作って裁判官を欺き、貸金返還を命じる判決を引き出す「訴訟詐欺」を繰り返したとして起訴された東京都新宿区の金融会社「日本百貨通信販売」社長・杉山治夫被告(64)の初公判が17日、東京地裁であった。検察側は冒頭陳述で「被告は昭和30年代から偽造証拠を裁判所に出していた」と述べ、約40年も前から裁判所をだましてきたと指摘した。
起訴状によると、
杉山社長は95年8月〜98年1月、同業者から入手した多重債務者リストから3人の氏名や住所を抜き出し、これらの人を借り主とする金銭借用証書を偽造。訴訟を起こして、この証書を証拠に3人から計407万円をだまし取ろうとしたとされる。
社長は2人分について起訴事実を認め、残る1人をめぐっては認否を留保した。
検察側によると、杉山社長は高知県で時計店を経営していたころから、時効の中断のためにうその日付を書き入れた念書を民事裁判の法廷に提出していたという。この経験をもとに90年ごろから本格的に「訴訟詐欺」を始めた、という。
日本百貨通信販売が起こした貸金返還訴訟は10年間で2千件を超えており、中には相当数の「訴訟詐欺」が含まれているとされる。今後、詐欺罪での追起訴が予定されている。
杉山社長は逮捕前、「サラ金取り立て王」の肩書でテレビ番組に出演。
札束をばらまくパフォーマンスが話題になった。
http://www.asahi.com/national/update/0517/025.html
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訴訟詐欺事件で詐欺未遂などの罪に問われている金融会社「日本百貨通信販売」社長杉山治夫被告(64)の第2回公判が11日午後、東京地裁で開かれたが、同被告は裁判長の制止を聞かずに「検事を呼べ」などと声を張り上げ、退廷させられた。
「ヤミ金の帝王」との異名を持つ杉山被告は、多重債務者を相手に架空の貸金について請求訴訟を起こし、裁判官を欺くなどして多額の現金をだまし取ろうとして、起訴された。
この日、出廷した杉山被告は突然、傍聴席に向かって「お前のせいだ」などと叫び、被告人席に座ろうとしないため、小倉正三裁判長が休廷を宣言。約15分後に再開した後も「(消費者問題に詳しい)弁護士を呼べ」「おれは天皇の孫だ」などとまくし立てた。
小倉裁判長が「被告人、前に出なさい」と告げても、一方的にしゃべり続けたため、裁判長が退廷を命じ、被告は刑務官に両脇を抱えられて法廷を後にした。 (時事通信)
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